京都・徳島襲撃事件刑事第二回公判傍聴記 2 

1に続いて西村斉氏冒頭陳述。
京都事件のきっかけは匿名のメールで「長年、朝鮮学校が向かいにある公園にゴールポスト、スピーカー、朝礼台等を置いて占有している。そして焼き肉の飲食、バザー、運動会、記念式典等を無許可でやっており近所の人が迷惑している」という内容であった。小さな事であるが、戦後60年間、土地の不法占拠というのは朝鮮人の専売特許だと思っているので、あの公園に凝縮されている。ただ、匿名メールとか具体的なネタがあったので抗議にいった。準備としては公園にいた警備員に状況を聞いた。
(この映像内の出来事であると思われる。)
「京都朝鮮学校が児童公園を不法占拠」
http://www.youtube.com/watch?v=R8lj_IMkIqg
他に公園近所の住宅地に11月21日に4人でインタビューにいった。そこで子供が遊べない、一人の方はマンションを買う際に子供を遊ばせるには公園がある事でマンションを買ったが、朝鮮人が怖くて遊べないという事だった。
(ここは注目。上記個所は「近隣住民の苦情」となる証言である。ここでいろいろな事がわかる。つまりここにはガードマンとマンションを子供のために買った人物の二人しか出てこない。さらに4人で行ったと言うが西村斉氏以外の3人は誰なのだろうか?)
そして公園にあるサッカーゴールとスピーカー、朝礼台を確認。11月24日京都禄地管理課に聞いたら、撤去の要請をしているがなかなかうまくいかない。きつく言う訳にもいかない。当日の目的はゴールポスト、朝礼台等を学校に入れるとこまでだ。私物を丁寧に学校敷地内まで入れようとした。事件の日は仲間が参加した。(この時、当日のメンバーの名前を上げていったがその中に例のI氏の名前があった!)自分が公園に行った時には皆が集まっていた。抗議の中身については10日前にmixに書き入れた。内容は丁寧に私物を中にいれてくれと。それで駄目なら抗議する。それの了解の確認は現場で行った。自分も当日公園を利用するために、年管理課に電話してスピーカー使用で10人弱が利用させてほしいとしたらOKの返事をもらった。また事件後ネットを見ていると使用許可をとっていないと言われており、もう一度確認したら、あの事件のように騒乱になるのだったら使用許可は出さないと言われた。
ここから起訴状にある「朝鮮学校は学校ではない」等の被告らが叫んだという文言の中で西村斉氏が言ったのはどれかという確認が行われた。これは映像を見てもらえばわかる事なので割愛する。
続いてN被告は確認された文言は「強烈」であると感想を述べ、自分は友人の4割が朝鮮人の友人でその、本来はその友人の前でも言える言葉しかいわないようにしている。その上で「戦争中男手がいないとこで女の人をレイプして虐殺したのは朝鮮人」というのは事実であるから言った。警察資料にも書籍資料にも載っている。
この後担当弁護士より、「日本から出ていけ、何が子供じゃ、そんなもんお前スパイの子供やないか、朝鮮やくざ」これは学校へ来る子供をターゲットにしているように聞こえるがどうして使ったのかという質問の後、自分は子供に言うつもりはない。しかし匿名メールによる学校の不法が明らかになりこういう活動がないと、子供たちに本当の事が伝わらない。そういう認識がある。そのチャンスがない。公開討論会を申し込んでも総連は受けてくれない。自分の友人の4割は朝鮮人だが、なんで付き合っているかというと彼らは政治活動をしていないからだ。事件後自分に対する批判もあったが真実を知った。友情関係も継続している。事件当日はゴール等を返して終わるつもりだった。時間は1時から2時まで。他のメンバーにはその事をmixと当日で伝えた。次に警察が現場にいる事に気がついたのは30分くらいして気がついた。撤収する頃には6人いた。警察は自分らに許可を取っているのか聞き、1時間許可をとっていると答えた。許可というのは公園の使用許可で、現場の警察に伝えた。警察の態度は何時ものように見て見ぬふりもあったし、落ち着いて話せばわかるだろとも言われた。「すぐにやめなさい」「ただちに退去しなさい」というような指示命令はなかった。そして2時になってきたのでそろそろ今日はこれくらいにしといたろかという事で撤収した。学校で授業をやっている事に関しては、朝鮮学校は学校基本法による教育をしていないので学校と思っていない。
ここで弁護士が「学校の前で大騒ぎをするその事についてどう思うか」と尋ねられた後、N氏は朝鮮学校の子供も被害者である。本当の事を教えてもらえない。今後日本で共生していくのに嘘の歴史、日本人は昔悪い事しかしていない、本当の歴史認識を知った愚民じゃない日本人がそういう子供達と日本で共生できるかと言えばできない。だから本当の事を言ったというのはいい機会だった。と驚くべき発言をした。

正直、ここまで担当弁護士は陳述の過程の中でも被告に有利な陳述を引き出そうとしていたと思うのだが、上記発言は意表を突かれたよう感があった。

引き続き、西村斉氏は侮辱罪については本当の事も発言をしているし公共の利益にかかわる事なのでOKだと思う。学校側は子供らに差別主義者が来てあの人らの言っている事は全部嘘だよと言っているのは間違いない。と述べる。


次は京都から徳島の事件に移る。