第15回口頭弁論傍聴記 4
続いて原告側反対尋問。
◆徳島刑事裁判で貴方は検事調書を「ほぼ、あっている」とあるが、「ほぼ」とは、これはどういう意味かと聞かれ「一つ不満がある。抗議文を読み上げたのが警察の来た後だった」と言っていた。
覚えていない。
◆京都事件については不満がないと言っていた。調書に書いてある。
はい。
◆在特会との関係を聞きたい。刑事調書から、平成21年4月「Mさんが逮捕されたので桜井さんに、在特会の関西支部長をやらないかと言われたが、私は支部長はやりたくないとして川東さんが支部長になり、会計になった」とある。
はい。
◆平成21年秋頃、主権で関西支部が結成され、自分は幹事になった。
はい。
◆調書にはなかったが、桜井さんとは何時頃知り合ったか。
覚えていない。だいぶ前。
◆調書には「主権は西村修平が命じて作らせた」とあるが。
そうだ。
◆貴方が南署にいた時、修平さんが応援にきた。
(その時は)調べで(別のとこにいた)
◆調書で「ブレノさんは仲間です」とあるが記憶はあるか。
多分。
◆また「私たちの訴えを広く世間に支持してもらうためには、人目を引くインパクトのある行動をとらなければならない。それで口汚い言葉を交えながらの抗議をマイクや拡声器を使って大音量で行い、それをブレノさんに撮影してもらって動画を投稿してもらう」と言っているが、間違いないか。
はい。
◆「そして実際に投稿されたブレノさんの映像を見て支持してくれる人が増えた」
はい。
◆ブレノさんの撮影は凄いのですが、西村さんや川東さんの撮ったものとは違う。
そうだ。
◆この人にまかせるといいものができると。
まかせるというか、あの人は何処へでもいく。
◆皆勤賞に近いのでは。
そうだ。
◆(証拠物を示す:桜井氏ブログ)12月4日の事で「この問題は、地域住民の方から在特会へ「朝鮮学校による児童公園の不法占拠の実態とその解決を願う」一本のメールが寄せられたことがきっかけでした。関西支部がメールの内容が正しいかどうかの調査を行ったところ、驚くべきことに半世紀にわたって同公園内には管理者である京都市役所の許可なしにゴールポストや朝礼台が放置され、同じく無許可の学校専用のスピーカーが設置されていたのです。
現場で聞き込み調査を行うと「児童公園を朝鮮学校が自分たち専用の運動場のようにして使用している」「公園内ではボール遊びが禁止されているはずなのに、朝鮮学校の子供がサッカーを行ってボールがあちこちに飛んで危険だ」などの証言が得られました。また電気工事の専門家の話では「配線がめちゃくちゃで素人仕事。いつ漏電が起きてもおかしくない。」という危険な状況であったことが確認されたのです。関西支部では改めて京都市役所に、児童公園内の設置物が京都市役所が許可したものではなく「危険」と判断されることの確認を取り、児童公園内の不法占拠物(または不法投棄されたゴミ)の撤去を行うことを決定しました。」とあり、これについて聞きたい。
はい。
(参照:12月10日 朝鮮総連の断末魔
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10407817955.html )
◆きっかけは市民からのメールであった事は間違いないか。
はい。
◆日付は11月13日。(メール返信で)「12月4日に攻撃」といっていますね。
はい。
◆この方は、近隣住民の方なのですか。
誰かわかりません。
◆でも近隣住民と言っている。
でも、公園の事を言っていた。
◆ブログに「地域住民の方」と書いている。感謝されたとある。
はい。
◆ならばこの方は近隣住民じゃないのではと思わないのか。
家はわからない。
(筆者注:尋問内容を聞いていると、当時、西村斉はこのメールの主が学校周辺に住まう「近隣住民」どころか、何処の誰かをわかっていなかったと受け取れる)
◆じゃ、近隣住民からのメールかどうかわからないではないか。
それはわからない。事実があったんだから。
◆近隣住民とあるが。
(少し声を荒げて)誰でもいいんだ。誰でも。事実を基に道理を説いただけだから。不法占拠は不法占拠だ。真面目にやって下さい。
◆このメールは在特会関西に来たのか。
はい。
◆見られたのは誰と誰か。誰が見る事ができたのか。
僕と、川東さん。
◆貴方と川東さんは見られる。間違いないか。
はい。
◆現地調査に貴方はいったか。
はい。
◆何時か?
11月22日。
◆19日じゃないのか。
あ、はい。
◆現地調査では何をしたか。
工事の警備員さんに話を聞いた。
◆あの映像に映っている?
そうだ。
◆学校側にあえて話は聞いてないのか。
・・・。
◆他には。
地域住民に聞いた。
◆いや、19日、映像に映っている範囲だ。
警備員だけだ。
◆では、その後、何処にいったのか。
近隣を回り何人かに話を聞いた。
◆調書によると荒巻さんと伏見区役所にいったとある。
そうだ。
◆何故、伏見区役所なのだ?学校が伏見区にあると思ったからか。
そうだ。
◆(学校の)住所は調べていかなかったのか。
調べたが、間違えた。
◆それは単純ミスか。
はい。
◆南区だな。
市役所にいって、後でわかった。
◆伏見区役所では何をしたか。担当の方はほとんどわからなかったようだが。
そうだ。
(筆者注:そらそうだ。担当地域が違う)
◆映像を見ても貴方が喋っているだけで何もわかっていなかったようだが。
そうだ。
◆伏見区役所じゃわからないから市役所にとりついでもらったと。
そうだ。
◆(市役所の)担当はAさんだけど、24日まで休んでいると。
そうだ。
◆それ以外には何かわかったか。
ない。
◆11月24日、Aさんが戻ってこられて話をしたか。
した。
◆会いにいったのか。
その日は電話。
◆Aさんは調書で「公園に置かれているサッカーゴールは誰のものですかと聞かれ、1月か2月には撤去される事になっていますと言ったら(西村斉氏は)ああ、そうですかと返答があった(意訳)」と言い「対応に手を焼いている」などという話はしてないと言っている。
対応に手を焼こうが、都市公園法違反だ。
(筆者注:恐らく「対応に手を焼こうがなかろうが、都市公園法違反だ」)
◆Aさんは言っていないと言っている。
迷惑なんだと。
◆貴方は迷惑と感じているが、
罰金刑だ。
(裁判長:Aさんが言ってないという話だ。)
いや、調書に書いてある。見た。
◆Aさんは言っていない。
えっー。見た。
◆(証拠物を示し:検察調書)11月14日の会話について「1月2月に撤去というのは聞いた。公園をグラウンドとして使用しているのは特に問題がないと聞いている。だが、朝鮮学校が約束を守るとは思えない」「Aさんは京都市がサッカーゴール、朝礼台の撤去を求めている話はしていた。が、朝鮮学校が校庭の代わりにつかう事は良いとも悪いともいっていないとも何も言っていません」これは貴方のか。
そうだ。
◆抗議活動の許可。これはもらったのか。
電話をして畳2畳分、マイク一つ、午後一時から二時まででよろしいですかと。どうぞとなった。
◆ところが(担当の)Bさんはやや違って、「畳2畳に4、5人」と言っている。スピーカーを使うなんて聞いていないと言っている。
10人と言った。いや、ハンドマイク。一つ。
◆朝鮮学校側が聞いたらハンドマイクは聞いていないと言っている。
記録をとっているが、その時は表からやったのでとってない。
(筆者注:どういう意味不明)
◆結論としては、許可うんぬんではなく自由使用の範囲内という話だ。そういう事ではないのか。
そうだ。
◆そもそも許可というなら書類が必要ではないか。
都市公園法に基づいての書類はいらないという事だ。
◆だから都市公園法の占用には至らないという事だ。
1時間くらいなので。
(裁判長:やりとりはわかるので)
◆電話をした日は何時なのか。
忘れた。
◆調書によると伏見区役所帰りになっている。
そうだ。
◆伏見区役所の帰り、12月4日の1時からと聞いている。
はい。
◆という事は、調書に書いているが、12月4日の決行を決めたのは11月19日ではないか。
覚えてはいないが、どけるとは思ってなかった。50年間、何回も何回もどけてもらうように行政が言ってもきかない。考えられない話だ。
◆でも、その話をまだ聞いていない。話を聞いたのは工事現場の人と、伏見区役所と。
(被告代理人:いや、メールがいっている)
◆貴方がもらっていたという許可は、公園なのか道路なのか。
中だ。
(筆者注:公園の事と思われる)
◆だからAさんに話を聞いたのは24日だ。
みたいだ。
◆Bさんに電話して使うと言ったのは19日だ。ということはAさんに話を聞く前に決めたという事だ。
メールもあったから。
◆さらに、11月19日は現場には荒巻さんと行った。でもそのメールをくれた人への返信の日付は18日で、そこには「情報ありがとうございます。これから色々確認した上で、12月初めに攻撃しようと考えております。」と書いている。間違いがあるか。
そうだ。
◆Aさんから話も聞かず、現地にもいかないうちに貴方は攻撃すると宣言したわけだ。
(学校の)今まで行いを聞いていると、役所の人のいう事を聞いてくれないだろうと思った。
◆貴方は陳述書に近所の人から話を聞いたとあるが、何人の人か。
4人くらい。
◆それは誰と行ったか。
みんなで、バラバラで。
◆では貴方以外の人は何か成果があったのか。
いや、それは、まったくわからない。聞いていない。
◆大事じゃないか?人が何を言っているか。
動画に上げてもよかったが、やめろと言われた。
◆それは後から聞きます。
はい。
◆同じ日に総連の前で抗議したが、その前か後か。
前。
◆では朝方か。
忘れた。おばちゃんとか、動画で名前を言ったが、あれは嘘の名前だ。動画は。それは怖いから。
◆映像ではこう言っている。「12月の何日かは言わないが、朝鮮学校を徹底的に糾弾してゴールポストを送り込む」
はい。
◆この時点で、京都市と朝鮮学校がどういう話をしているか、全然、確認していない。
話しもクソも、50年間不法占拠の苦情を聞いて
◆(役所は)話を聞いいてないと言っている。
酒を売ったりとか、そういう事をする自体が
(裁判長:12月4日までに勧進橋公園の話しを聞いたか)
覚えてない。調書のとおりだ。
◆調書のとおりなら12月4日よりも短い。Aさんは12月4日までに貴方からも他の人からの連絡もなかったと言っている。
(筆者注:ここで西村斉氏の調査というものの実態が明らかになっている。市役所のAさんに公園使用状況の話を聞いたのは24日である。しかし、その24日以前、現地調査とされた19日には決行を決めており、さらに返信メール日付である18日には「攻撃」を予定にいれている。つまり行政側の対応とか現地調査も何もなしに、まずは「攻撃」ありきで街宣を決めていた事になる)
◆地元の4人から話を聞いたというのは、刑事裁判の被告人質問で初めて出てきた事実で、調書には出ていない。
◆何故、調書に出てこないのか。
聞かれていない。伏せてくれというのもあった。
◆伏せてくれと言っても貴方言っているではないか。
あれは嘘の名前。
◆プライバシーの問題なら、あの警備員のおじさんもモザイクかけるのでは。
地域住民。あそこに住む人だから。
◆12月4日の発言に「私ね、この辺ね、アンケート全部しました。動画にも納めております。田中さん、金村さん、川崎さんなどなどみんな困っている」アンケートって何処にあるのか。
話のハッタリだ。ない。
◆ないんだ。
覚えてはいる。
◆アンケートというのは紙だ。
いやいや、覚えている。
◆どういう風に覚えているのか。
迷惑していると。
◆具体的に。
車の駐車違反とか。
◆それはメールにも書いている。
それに火をつかうとか。
(筆者注:駐車違反、火をつかうは最初の「近隣住民」のメールに書かれてある内容である)
◆動画も撮っていると言っている。動画はあるのか。
公表できないだけ。
◆公表できないなら、訴訟では公表しないのでモザイクをかけて出せばいい。
いや、ない。
◆ない?
だから、パフォーマンスもある。
◆パフォーマンスとは。
後々、安田さんが証明してくれた。迷惑していると。地域住民の身の安全のためだ。
(筆者注:「ネットと愛国」P109の事と思われる。近隣住民へのアンケートというのはかなり怪しく、最後は開き直りと受け取られる問答となっている)
◆桜井さんは「電気の専門家によれば漏電の恐れがある」と書いている。どうやって調べたのか。
知らない。
(法廷内失笑。裁判長より、証言を揶揄するのは失礼だと注意あり)
◆桜井さんはそう言っている。貴方は詳しくないか。
電気は詳しくない。
◆では、誰が(電気の)話をしたか聞いてないか。
・・・。
◆スピーカーが漏電の恐れがあるとか危険だと、確認されたと。
見てない。覚えてない。だから川東さんの判断だったのではないか。
◆川東さんは12月4日前にあそこにいったのか。
知らない。
◆貴方は知らない、では川東さんに聞けばわかるか。
そうだ。
◆結局、12月4日に決行と決めるまで、警備員のおじさんに話を聞いて、Tさんにちょっと話を聞いた以外、何もやっていないと思うが。
(被告代理人:異議あり。住民に詳しく聞いたとある)
◆貴方は4人の方に聞いた。
そのとおりだ。
◆Aさんとは、あんまり長い話はしてないようだが。
みたいだ。
◆1月か2月に撤去の予定だとは聞いている。
そうだ。
◆それが守られるかどうかは貴方の判断だと。
それを拒むのではと。
◆(証拠物を示し:mix内会話 )明日の段取りとして「①珍しく紳士的に朝鮮学校を訪問し「公園の不法物を撤去してあげるので門を開けて下さい」と下手に出る。②(開けてくれたら)ボランティア精神で学校内に傷がつかないように優しく運び込んであげる。(拒否された場合)二重人格者←これ大事 のごとく変貌し狂いだし街宣を始める。」二重人格者、これ大事とはどういう事か。
怒りだから、盛り上げるため。
◆そういう事を計画していた事わけだ。
計画と違う。
(裁判長:事前に決めていたのか)
お笑いだから。
◆(お笑いとして)僕もそう思うが、当日の段取りとしてそう書いているわけだ。
・・・・。
◆先ほどの主尋問で少し違う答えがあった。貴方は子供が学校にいた事をわかっていただろ。調書ではそう言っている。
そうか。
◆しかも、教職員がいる時でないと意味がないと言っている。
それはそうだ。
◆という事は、教職員がいる時は子供もいる。しかし仕方がない。だから曜日を決めたと。
いるもくそも、子供がいる意識がなかった。それよりも大事な事があると。子供に不法占拠をしているのを教えるのも大人の務めだから。
(裁判長:まあ、自認しているという事で)
◆調書に「うるさくて授業にならない事はわかっていたが、朝鮮学校で行う授業など配慮に値しない」今も貴方の意思はこれか。
まあ、そうだ。
◆12月4日「学校の土地はレイプして奪った土地だ。ちゃんと証拠もあるんですよ」と言っている。覚えているか。
はい。
◆証拠とは何か。
国民新聞というのがあり、そこのネットに不法占拠リストというのがある。
◆調書にこう書いてある。「マイナーな機関紙のサイトから、京都朝鮮初級学校の名を発見した。だから奪った土地だと思った」それ以外に調べたか。
それで、国民新聞に聞いた。サイトを管理していた人がいなくなって、閉鎖したと。
◆それ以上はわからなかったと。
開けない。
◆国民新聞に不法占拠リストにそれがあっただけで、レイプ、虐殺とか書いていたのか。
それは、さっきいったとおり・・。
◆違う話と混ぜてないか。朝鮮学校があの土地にいったのは昭和34年だ。登記にもある。
できたのは21年だ。戦後すぐ。
◆この土地と言っているが。
まあ、それは・・。
◆「戦後すぐレイプして奪ったこの土地」はおかしいではないか。
それは、知っている。この土地というのは全体の事を言っている。駅前とかの話であって。マイクのパフォーマンスというのはスイッチが入っている時に、間違うのもある。
◆間違いだと認めるか。
いや、それはわからない。
◆わからない?貴方は確実な根拠で言っているわけではないのか。
あの土地はわからない。
◆わからないという事で充分だ。
では、戦後すぐにどうして手に入れたのか。
◆人を泥棒扱いするからには、根拠もなしならば失礼にあたると思うが、そうではないのか。
はい。
◆12月4日前に最低限登記簿はとるべきだと思うが、とっていない。
はい。
◆後から批判を受けて(登記簿を)とった。
はい。
◆登記をとったら、所有者はどうなっていたか。昭和34年に登記されている。
はい。
◆という事は盗んでない。
だから、戦後、在日の人がいろいろと。
◆ここの学校の事だ。
全体の話をしている。
◆「レイプして奪ったと」いうが売買で買っている。その貴方の認識を聞いている。
だから、全体と
(裁判長:間違いは認めないと)
それはわからない。調べなくては。
◆登記を見たではないか。
遡って調べているのか。
◆盗人呼ばわりしたなら謝らなければいけないのでは。
遡って調べて。
(裁判長:次の質問へ)
◆「我々はどっかの団体みたいに甘ない」我々とは誰か。
・・。
◆そこにいる人か。
そうだ。
◆「スパイ養成機関」。京都朝鮮第一初級学校はそうなのか。
命令指揮系統、チュチェ思想がある。
◆命令指揮系統があるからか。
自由に動けない。命令だから。僕はそういう認識だから。
◆それで「スパイ養成機関」と呼んでも許されるという認識か。
そうだ。兵庫、下関の校長とか、そこに抗議してくれ、まず。
(裁判長:スパイ養成機関というのは北朝鮮本国の強固な命令系統が末端まであるという認識か)
そうだ。あの学校は自分の感情を出すわけがないので。
(裁判長:それでそう言ったのか)
そうだ。
◆「ジャングルジムや滑り台、どないしたんや」と荒巻さんが言った。
そうだ。
◆貴方はどうしたのか。
まあまあと止めた。
◆この動画見た人で、勘違いした人がいたのを知っているだろ。
・・。
◆後の報告集会で、「あのジャングルジム、スベリ台を撤去したのは朝鮮学校でしょ」と聞かれ、貴方はどうした。
ジャングルジム・・。
(裁判長:あれは京都市の)
◆そう、京都市のものだが、ただ、学校が寄付したという経緯がある。
◆(その報告集会の)貴方の答えは「阪神高速道路工事のために京都市が自ら撤去した。朝鮮学校側ではないのです。残念ながら」と言っている。残念とはどういう気持ちか。
楽しませるためだ。
◆観客を楽しませるために?
そう。
◆反省はしないのか。
何故?
(裁判長:まあ、そこはそれまでに)
元々、原点は誰が悪いのか。
◆あそこは元々、京都市が撤去したから誰も悪くない。
いや、原点は何なのか。原因を作ったのは誰か。
(裁判所:貴方方が起こした事で裁判になったのは間違いない)
という事は50年不法占拠するよりも、私の事が悪いという事か。
(裁判長:そのあたりは、判決に出る事で、この場で貴方に説明する事ではない)
だから、僕ら、裁判の素人だが、真面目にやってくれと。
(裁判長:真面目にしている。いい加減にしてください。)(怒気含む)
いや、真面目に・・。
(裁判長:貴方は今、裁判所にいったのか)
いや、言っている。
(裁判長:真面目にやっている)
本質を突いてくれ。
(裁判長:見解が大きく違うが、真面目には聞いている)
聞こえない・・。
(裁判長:聞こえないのは立場が違うからだ)
それでいい。
◆1月にゴールポストとか朝礼台の撤去があると。これは聞いたか。
そうだ。
◆なのに何故、実力行使に出たのか、あえて聞く。
撤去すると考えられなかった。
◆考えられないとは?
北朝鮮から・・身動きがとれないという事だ。それと問題提議だ。
◆ただ、この点、貴方は悩んでなかったか。川東さんに相談している。調書によると川東さんに相談したら、川東さんが「あいつらは約束を守らない」とある。
僕もそう思った。
◆それで、いきましょうとなった。
昔の事は覚えてない。
◆50年の不法占拠について聞きたい。
Aさんが言った。
◆朝礼台やスピーカーが50年前からあるという趣旨か。
そうじゃない。
◆そう。あのスピーカーは50年のものではない。
市役所の人がそう言った。50年前から使っていると。
◆公園を使う事は京都市も特に問題にしてない。物を置くはよくないが、グラウンドを使う分には特に問題にしてないと言ってなかったか。
わからない。
(被告代理人:問題がないとは言っていないはずだ)
(裁判長:良いとも悪いとも言っていない)
◆元校長先生が罰金刑を受けた時も、3か月間物を置いたためとなっている。
はい。
◆そのカウントであって50年間ではない。
はい。
◆なのに貴方たちは何故50年の不法占拠というのか。
おいていただろうと、Aさんが言っていた。
◆Aさんは言っていないと言っている。
いや、50年と聞いた。
◆物を置いたからか、そこまでは言っていない。
それはわからない、そこまで聞いていない。50年と聞いた。何時からですかと聞いて、50年。
◆(一般的に)学校の生徒が公園を利用するというのは時々ある事で、例えば有名なとこでは、奈良の東大寺学園。あそこは昔、東大寺の境内にあり狭かった。体育は奈良公園でやっていた。それに京都でも、今現在、資料を出したが、公園を使っている学校がある。そういうのは不法占拠か。
見た事がないから。
◆興味はないのか。それで日本国民の権利が侵害されているのか。
行っている。ちゃんと。
(筆者注:恐らくそういう事案があれば行くという意味か?)
◆1月14日のデモは誰の企画か。
企画が僕と修平さん。
◆在特会HPに告知を載せたのは誰か。
覚えてない。
◆道路使用許可を取ったのは誰か。
僕だ。
◆ここにどうして桜井さんがいないのか。
わからない。
◆この時使っていた車はお父さんの車か。
はい。
◆何故、貴方の名義ではないのか。
親が年をとり、危ないので免許を返上、それで使っている。
◆それで街宣車になっているが、お父さんは何も言わないと。
そうだ。
◆あの街宣車に誰が乗るかというのを誰が決めるのか。
主催が。
◆3月28日、告知の書き込みは誰か。
覚えていない。
◆貴方が在特会のHPに告知を書く事もあるのか。
あったと思う。
◆道路使用許可をとったのは誰か。
僕だと思う。
◆この日どうして桜井さんがいないのか。
わからない。
◆先ほど仮処分を知らなかったと言ったが、本当はどうなのか。
知らない。
◆不思議なのは12月4日と1月14日に比べて3月の貴方は人が違っているようだ。
マイクをとられていたから。
◆まるで(仮処分を)知っていたかのようだが。
わかっていたら行ってない。見てわかるようにマイクをとられていたから。ただそれだけだ。
◆在日の無年金問題は知っているか。
はい。
◆お金を払わずに年金を寄越せと言っているのが無年金問題なのか。
掛け金をだ。
◆年金にお金を払って入ろうとしたら断られたという話だが。
・・・。
◆戦時中は日本人だった。それが朝鮮人にされた。それで何故そうなるのかとしたのが無年金訴訟だ。
でも、いずれ祖国帰ると言っていた。
◆そういう人もいた。でも残った人らもいた。そういう人をどうするのか。
それだったら、こっちも資料揃えてやる。
◆どうぞ書面にして出して。
はい。
◆刑事事件、民事事件の費用は何処から幾らくらい出たのか。
覚えていない。
◆覚えていないわけがない。刑事は。
在特会だ。
◆具体的には桜井さんか。
いや、在特会。
◆民事は。自分では出していないのか。
出している。維持費とか。
◆幾らとか言えないか。
はっきりと覚えていない。
◆執行猶予判決をもらった時、これからのやり方を変えると。
はい。
◆ところがロート事件。何故そうなるのか。
それはロートの裁判で言っている。僕自身は違うやり方でやる。
◆貴方としては自分では正しいと思ったのに捕まったと。
正しいから。
◆チーム関西の口座は誰が管理して誰が出し入れするのか。
もう閉鎖した。
◆当時は。
僕とCさんかな。
◆荒巻さんは。
ではない。
◆ブレノさんの活動費用とか引っ越し資金は出してないのか。
引っ越しは出していない。
◆活動資金は。
当時はそこから出していない。事件当時はまったく貯まっていない。
◆中谷さんもチーム関西からお金をもらったといっているが。
それは逮捕された後だ。事件後に貯まりだした。
◆では、荒巻さんや貴方にもチーム関西のお金は流れたのか。
チーム関西からお金をもらったのは、在特会の役員を辞めてからだ。在特会から少々出ていたから、それでもらった。
◆在特会から少々?
必要経費だ。
◆貴方は今年の4月20日、醍醐(学校建設地)に訪れた。何のためか。
京都府、京都市の税金が投入されてないかを見るためだ。
◆それをするために、みんなでビデオをもって行く必要はあるのか。
問題が問題なので。
◆立ち入り禁止の看板は見えなかったのか。ブレノさんのカメラではよく映っていたが。
はい、見えない。
◆あの時、土がぬかるんでいた。覚えているか。
はい。
◆(あの時)ぬかるんだ土に「うんこ学校はここや」と言っている。どういう事か。
忘れた。
◆言った事は事実か。
覚えていない。いちいち。
(裁判長:(証拠物として提出された)DVDでも言っている)
・・・。
◆何時も言っている言葉なのか。
僕は言っていない。
◆貴方は大した用事もなく今後朝鮮学校に訪れる事をやめないという事か。
えっ・・。
(裁判長:何かあったら朝鮮学校に訪れるのはやぶさかではないのか)
・・。
(裁判長:違法な行為があるから抗議じゃなくとも行く事があるのか)
ないないない。今後は建設にからんで担当の役所を教えてもらったから、行くならそこに行く。
(裁判長:いや、今後も何か聞きたい事があれば行くのではないのか)
あそこの現場には行かない。
◆いやがるのではないか。
不法占拠のまた事件を起こせば、
◆行く?
僕はやり方を変えるが、他の人がいくんじゃないか。当然の権利だ。
◆貴方はもう伏見の朝鮮学校には用事がないはずだ。
(裁判長:他の誰かが行くという供述を引き出して、この上、まだ言う事があるのか)
◆撤回します。以上です。
続けて裁判官より尋問。
◆(証拠物を示し:川東mix日記「1000万円の寄附について」)3月28日のデモの時、「また、朝鮮学校の200m以内での街宣活動の禁止の仮処分が出た時、斉さんは、「相手が来て欲しくないと言ったら、こっちの勝ちやから、参った言うた所は行かんでええと言っていました」と川東さんが言っているが、貴方はそういう認識なのか。
えっ。間違いないです。
◆こういうやり取りがあったのは何時か。
わからない。これ、終わった後だ。
◆その後「実は斉さんは、朝鮮学校の200mには近づかない案を企画していたのだが、主権の〇〇が「朝鮮学校に行かないと意味がない」と強固に朝鮮学校にこだわって、コースを強引に朝鮮学校へ向けた」とあるが、これは本当か。
これは違う。僕はさっきも言ったが、3月6日の無年金をやりたかった。
(裁判長:違うよ。200mと書いてある。)
知りません。
◆では川東さんの思い違いという事か。
そうだ。
(被告代理人:仮処分を知っての趣旨と受け取られているが)
(裁判官:今は西村斉さんの認識を聞いている)
(裁判官:では200mというのは何を指しているのか)
わからない。
以上、裁判官尋問終了。
尋問後、川東氏、荒巻氏を尋問するかどうかの話はあったが、そのまま予定通りに次回より原告側証人の運びとなった。
次回、1月16日(水)1時半開始。
(次回 まとめに続く)