第15回口頭弁論傍聴記  2 

前回続き。区切りが悪かったので、前回最後2問答部分を冒頭に挿入した。




◆「在特会への誹謗中傷を続けるのであれば、必ず自らの言動を深く後悔する日が来るでしょう」とあるが、今もこのように考えているのか。
思っている。

◆誹謗中傷が続くのであれば身をもってわからせるといっているが、具体的に。
入管特例法を廃止して在日韓国朝鮮人を一般の外国人と同じ扱いにする。そして彼らを一日でもはやく暖かい祖国に帰してあげる事。以上。

◆それは法改正によってか。
法改正とかではなく入管特例法自体がいらないと言っている。

◆それはどのようなやり方なのかという事を聞いている。
それは貴方の解釈ですから。

◆(別の証拠物(12月8日街宣動画書き起こし)を示しながら)
ウトロ街宣のものだが、「在日特権を許さない市民の会主権回復を目指す会関西支部の皆さんが公園の不法物を撤去したら、これを威力業務妨害とか言って朝鮮学校が告訴するぞと脅しかけているんですよ」と言っている。
はい。

◆告訴手続きをとる事も、誹謗中傷に含まれているのか。
これは誹謗中傷ではなく脅迫だと思っている。告訴する前に告訴するぞというのは脅迫だ。

◆「我々に脅しをかけるものだ。必ず報復します」と言っていますが。
そのとおりだ。

◆我々とは誰か。
集まった人たちだ。

◆報復とは。
やられたらやり返さないといけない。

◆例えば。
2年も前の文書をもってきて、その時どう考えていたかと言われても。

◆誤魔化している訳ではないのか。
いいえ。

◆「我々は日本を守るために戦い抜かねばいけないんですよ。口だけではない、必ず朝鮮人・・・(意味読み取れず)皆さんも続いて下さい」貴方は今も同じ考えか。
そのとおりだ。

◆その後、本件被告らが演説したのは知っていますね。
多分、したのだろう。

◆12月8日の(ウトロ)街宣では貴方は指示している。
はい。

支部とかにこういった事はやめましょうとかの抑制を支持した事はあるか。
それはない。

◆戦わなくちゃいけない、口だけではない、物理的に何かしましょうというメッセージをしていますね。
どういう意味か知らないが、市役所にいくのも戦いだ。そういう事だ。

◆貴方はそういう意味でいっているのか。
そういうメッセージだ。

◆貴方は過激な街宣を促進しているというのはありますね。
前提の、過激なというのは貴方の主観であって、客観ではない。誰が過激だと決めたのか。

(裁判長:12月4日の街宣の動画はみたか)
見た。
(裁判長:あれは過激だと思うかそうでないと思うか)
過激ではないと思う。

◆(証拠物(確認できず)を示しながら)「これまでの保守運動でなかった刺激的な行動で衝撃を与え賛同者の増大に寄与した事は間違いない事実」として「全国各地で体を張ってでも戦おう」と言っている。刺激な、体を張ったというのは例えば警察との衝突であり、街宣で侮蔑的な演説をするとか、コールをするとか、そういう事か。
刺激的とは意味が違うと思う。

◆どういう意味か。
今まで、街頭活動で在日問題を取り上げた人間は誰もいなかった。それを外に向かって朝鮮学校が公園を不法占拠していると訴えかける、これだけでも充分刺激的だ。

◆で、あるならば刺激的ではないもので街宣するのも可能ではないか。
どういう事だ。

(裁判長:まあ、あえて聞くまでもないかと)

◆警官との衝突、抗議街宣での衝突とか在特会の街宣にはある。
はい。

◆そういった街宣では注目度、動画の視聴者数UP、社会的関心が高まる。
でしょうね。

◆貴方は在特会の注目度を高めたいという意識はあるか。
もちろん。街宣で多くの耳目を集め、朝鮮学校抗議によくやってくれたと激励を送ってくれた人もたくさんいた。

在特会にメールが送られてきたのが発端か。
そうだ。

◆街宣行為自体は在特会の旗をかかげている。
そこは覚えてない。

◆陳述書には「ことの子細を聞いた私は、チーム関西の面々による抗議活動に対する支持を表明しました」という件がある。チーム関西と書いているが、在特会の街宣と考えて問題ないか。
主体になったのは「チーム関西」という枠組みで、あの当時、在特会とか主権回復とかいろいろあって、そこで動けないものがチーム関西となっていた。

◆(証拠物(確認できず、恐らく12月4日の告知か?)を示す)ここで在特会の名前がある。
はい。

◆(証拠物を示しながら(確認できず))1月14日の告知だが、共催に在日特権を許さない会関西支部とある。行為の責任はあるか。
当然だ。

◆この1月14日は(主催者である)西村修平氏と協議したか。
した記憶はない。

◆1月14日の参加者は、貴方の動画を見ているか。
本人たちに聞いてくれ。

◆貴方はどのように理解しているか。
もちろん耳目を集める事もある。

◆1月14日の事はチェックしたか。
本当に覚えてない。

◆(証拠物を示しながら)「予定通り13日〜14日の抗議活動・デモは終了したとの報告を受けました。詳細報告は在特会主権回復を目指す会にて後日それぞれのサイトにて公開される予定です」とある。
はい。
(参照:1月15日桜井氏ブログ記事
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10434549984.html )


◆(資料示しながら)京都弁護士会に対する反論声明がある。
はい。
(参照:在特会HP
http://www.zaitokukai.info/modules/news/article.php?storyid=335 )


在特会名で行われた反論声明だ。
はい。

◆(証拠物を示しながら)この横断幕は1月14日と同じ横断幕か。
私は知らない。

◆(証拠物を示しながら、動画写真)西村斉さんの写真がある。ここの紹介で在日特権を許さない会・西村斉とある。
はい。

◆この動画を見た事があるか。
一通りは見ている。

◆この動画を見て、在特会の趣旨に沿ったものだと考えているか。
はい。

◆次に3月28日について。これは当日に書かれたものだ。
はい。
(参照:桜井氏ブログ「時事徒然/3・28 京都デモについて 他」
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10493625245.html


◆貴方が書いたものか。
はい。

◆「仮処分は決定通知書を対象者が受け取り、処分内容を確認してはじめて効力を発揮しますが、在特会への処分申し立てを行った朝鮮学校側の不備に起因して郵便局の規則上決定通知書の受け取りができませんでした」と書いている。
はい。

◆西村斉さんが仮処分通知を受けた事を貴方はご存じか。
今は知っている。

◆当時、連絡はなかったのか。
ない。

◆仮処分が出たという新聞記事は読んでいるか。
見てない。

◆見てない?(証拠物を示しながら(在特会掲示板、当時の新聞記事が投稿されている))日付が3月26日になっている。
そもそも、私は新聞をとってない。

掲示板は毎日見ているか。
ここは好きに書きこめるとこで、基本的に私は見えない。

◆見てない?
いちいち全部は見られない。

在特会はこの時点まで裁判所の命令に違反した事はあるか。
ない。

◆非常に重大な事項と思うが、それでも見てないと。
見てない。

◆送達について、仮定の話だが、差支えなければ答えてほしいのだが・・。
(話をさえぎり)差支えあるので答えられない。
原告代理人苦笑。

◆(証拠物を示しながら、動画書き起こし)「あのね修平さんがね、京都のデモでメタボが散々っぱら・・」というのがある、4月10日の関西総決起集会の発言内容だ。記憶はあるか。
ある。

◆ここで「いけなかった」という表現をしているが、貴方は支障がなければ(街宣に)参加していたと。
そうだ。この時の事は覚えてない。何の用事かと言われれば困るが。

◆(証拠物を示しながら)「火炎瓶を投げつけ、鉄パイプを振り回し、角材やナイフで襲い掛かる殺人集団と化した反日左翼や、日本人を殺すことを何とも思わない反日韓国・朝鮮人たちを相手に戦うのに、何の武器も持たない側には言動激しく戦う以外に方法がありません。言論が通じる相手であればとっくの昔に日本から反日勢力は一掃されているでしょう」とあるが、ここでいう反日韓国・朝鮮人に本件の学校関係者は入るのか。
含まれると思う。
(参照:桜井氏ブログ 「関西の若者たち」
http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10514430925.html )

◆すると、抗議の方法としてどのような事があるのか。
戦い方にはいろいろある。こういった裁判を起こすのもそうだし、様々な方法がある。

(裁判長:在特会は合法的な方法をとるという事か)
そういう事だ。


ここで少し問答が続き、突然桜井氏より
「今回1時間と聞いていたが、虚弱体質なもので非常に、こう、苦しい」との発言があった。その時、桜井氏は八木氏、西村斉氏らのほうを向き横顔が見えたが、微笑んでいた。

(被告側代理人、それを聞いてどうする?との質問があると異議)
裁判長より休憩が宣言され、休憩にはいる。
10分程休憩終了後再開。



◆貴方はブレノさんとはどのような関係か。はじめて会ったのは一連の街宣の前か後か。
前だ。

在特会の動画を撮影してくれといった事はあるか。
ほとんどない。

◆ブレノさんはどのようにして参加しているのか。
本人に聞いてほしい。告知を見てではないか。

◆ブレノさんの支障があればどうしているのか。
誰というわけではないが、誰かがやる。

◆撮影をか。
最初のうちは誰かに声をかけたが、今は好き放題だ。

◆という事は誰かが撮るから支障がないと。
そうだ。

(ここで、いくつかブレノ氏の撮影に対する評価についての問答あり)

◆ブレノさんが撮影するさい、会のから交通費などの支給はあったか。
私が把握している中ではない。

◆地域で配慮して援助をしている可能性はあるか。
多分、何処かであるかもしれない。

在特会の予算から出されていた可能性か。
そうだ。

◆除名処分について聞きたいが、どういった経過か。
個々にはお答えできない。

◆ここで証明されない?
はい。プラバシーの侵害になりかねないので。
(被告代理人:正当な理由だと異議)

(裁判長:何人くらいとかは)
3名だ。

◆処分理由が言えない。
個々で違う。

◆水平社で街宣をした川東氏は処分していない。
その件は関係ない。関係ない話をするのか。

(裁判長:民事裁判になるという事は不法な感じも。本件とも関連性がある)


◆陳述書で入管特例法にある在留資格在日特権としている。
はい。

◆陳述書で「在日韓国朝鮮人を日本の侵略の差別による可哀相な被害者だとする誤った歴史認識がある」とある。
はい。

◆貴方はどのような方々が特別永住者の資格となったかご存知か。
基本的には、いわゆる朝鮮人たちがいう強制連行とは関係ない人らに与えられた。

◆いや、どのような人らかと。
日本列島、朝鮮半島、台湾の人たちだ。

◆日本にいる朝鮮人なら誰もというわけではない。
残念ながらそのあたりの資料がない。戦後のどさくさにまぎれてやってきた韓国人、朝鮮人に与えられたのも事実だ。

◆法律の正式名称はご存知か。
長いので。それと(本件とは)明らかに関係ない話ばかりだ。

(裁判長:ここはズッバと聞いたほうがいい)

◆では「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法」と言い、日本国籍を離脱したものだ。(本人たちに)選択の余地があったのかどうか。
余儀なくされたといいたいのだろうが、それで文句があるなら韓国政府に言ってくれ。

◆一方的に奪われたと。
韓国政府が勝手に独立するのだから韓国政府に文句を言え。私に言われも困る。

原告代理人、以上。



以下、被告代理人追加尋問。

◆現時点で、朝鮮学校の不法が刑事処分で裁かれて、学校自体が移転したと。今後12月4日にしたような直接行動の予定はあるのか。
今のとこはないが、もし今後、朝鮮学校が日本の子供たちが遊ぶ公園を不法占拠した場合は当然、抗議する。

◆そういう不法がなければしないとしていいのか。
はい。


裁判官より尋問

◆本件以前にチーム関西の人らとデモを行った事はあるのか。
ある。

◆何時か。
チーム関西という枠組みではないが、西村斉さんと初めてあったのは4年前。

◆川東さん、荒巻さん、中谷さんとも同じ頃か。
もっと後だ。

◆どのようなデモか。
外国人参政権反対デモ。その頃には一緒にいた記憶がある。

在特会としてのデモを一緒におこなったわけか。
そうだ。

西村修平さんと知り合ったのは何時ごろか。
今から8年前くらい。

◆本件当時、在特会西村修平さんと同じ思想だったのか。
みんな一緒の思想というのはありえないが、同じ行動をしていた。

◆本件以前に何回か一緒にやっていた事があるという事か。
そうだ。

在日特権とは外国籍のまま朝鮮の人々が日本に永住していると、それがけしからんという事か。
もちろんそれもあるが、一番憤慨しているのは、殺人、強盗、強姦、放火やりたい放題やって、今まで一人の在日韓国朝鮮人が国外退去になっていないという事に尽きる。その根拠になっている入管特例を潰せというのは日本人として当り前だと思っている。


以下、裁判長より尋問。

◆4人の刑事裁判に在特会から費用をだしたか。
した。

◆幾らぐらいか。
弁護士費用、その他含めて1000万以上。



以上。桜井氏尋問終了。






(次回に続く)