京都・徳島襲撃事件の個人的考察 1 

4月21日に京都地方裁判所において京都・徳島襲撃事件の判決が下される。また、民事裁判のほうも恐らく被告側準備書面が出た段階で結審する公算が高く、裁判の流れも先が見えた感もある。よって、とりあえず筆者なりのまとめをランダムに公表していきたい。
基本的に、元ネタは刑事裁判と民事裁判の記録・資料及び個人的な調査・資料を下に考察をしていくものとする。



1、京都・徳島襲撃事件において事件の主体となった被告、団体について。
刑事・民事裁判における被告らは「チーム関西」「在日特権を許さない市民の会(以下在特会)」「主権回復を目指す会」なる団体及び集合体に所属している。
まず、京都・徳島襲撃事件はチーム関西という、俗にいう「行動保守界隈」にシンパシーを持つ者らの集合体の側面もあるが、首謀者である西村斉被告は在特会京都支部長であり、川東被告は在特会副会長である。その他にも徳島襲撃事件に関与有罪判決を受けた、中谷良子氏、星エリヤス氏、当時未成年であったO氏は在特会会員であった事は刑事裁判の中で明らかになっている。
他にも京都・徳島襲撃事件に加わった人物らが多数在特会会員である事が確認されており、チーム関西自体が在特会の別動隊及び在特会の関西における主体勢力と見て間違いない。
また、京都襲撃事件においては、ここに「主権回復を目指す会」の当時関西支部長であった中谷辰一郎被告も加わり事件を起こした。さらに荒巻被告の立場はチーム関西代表並びに事件当時主権回復を目指す会の関西事務局長をしていた事及び、現場において主権回復を目指す会の幟が上げられていた事から、主権回復を目指す会が事件に深く関わっていたのは明らかである。
なお、在特会及び主権回復を目指す会は京都襲撃事件以降も事件を正当化するデモを繰り広げており、それは京都民事裁判において訴訟の対象になっている。また、在特会は今回の京都・徳島襲撃事件裁判を継続して支援している。一方、主権回復を目指す会は徳島事件に関与はしていないが、同じく裁判を支援している。
ここでわかるように、事件を起こした主体であるチーム関西は在特会主権回復を目指す会と同じ穴のムジナであり、それぞれの思惑の違いはありつつも、今回の事件における責任性のある団体と見て差し支えないものと考える。
さらに裁判の被告とはなっていないが、京都・徳島襲撃事件逮捕以降も活動が継続され被告らを支援するチーム関西の派生・協力団体として「そよ風関西」「歴史捏造を糺す会」「きなの会」「『尖閣諸島開拓の日』大阪デモ 実行委員会」「募金詐欺を許さない市民の会」「差別利権を許さない会」「国家主権を考える会」などという粗雑乱造された団体名を使っている人物らがいる。
これらは団体名を名乗ってはいるが実態は個人が団体名を名乗っており、徳島襲撃に関与した中谷良子氏が裁判後名乗りはじめた「現代撫子倶楽部」などはその典型である。この団体名を名乗る人物らはいずれも事件当時よりチーム関西の主要メンバーであり、裁判における主張も裁判被告らと同じか或いは大同小異なものと考えられる。
また上記のように個人としての組織名を名乗っていないが「日本シルクロード科学倶楽部」副会長であり元川西市議候補の中曾千鶴子氏も徳島県教組襲撃事件を始めチーム関西が撒き起こした一連の騒乱に関与しており、ブログで堂々と「チーム関西広報」を名乗るチーム関西の主要人物である。
さらにブレノ氏(通称)というカメラマンの役割を担った人物がいる。本人は撮影をしているだけと他者を装うが、チーム関西にシンパシーをもつ事は明らかであり、朝鮮学校側民事裁判準備書面で述べられているとおり、彼の動画と彼自身による動画説明によって事件の拡散を担い、朝鮮学校排撃の二次被害を生みだし、また徳島県教組に対する云われなき非難を呼び起こした責任は明確である。また、彼はそれら映像をもって生業ともし肖像権侵害をも引き起こしている。よってブレノ氏(通称)はチーム関西の悪質性のパーツを構成するものとして加えてしかるべき人物である。